コレステロールと中性脂肪は、よく混同されがちですが、違いがあります。どちらも、同じ脂肪ではあるのですが、体の中での働き方に違いがあるのです。
中性脂肪は、体の中にあるエネルギー源であり、運動する際などに使われています。
所謂、体の熱になるものです。
一方、コレステロールは、体内の細胞膜や副腎皮質ホルモンなどの元になります。
よって、中性脂肪と違い、コレステロールは、運動によって直接燃焼しないので厄介だと言えます。
コレステロールにも、悪玉コレステロールと、善玉コレステロールがあり、悪玉コレステロールは、血管等に張り付いて、血流を阻害するのですが、善玉コレステロールは、そういったへばり付いた悪玉コレステロールをはがして、血流を良くする作用を持っているので、なるべく善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らすと良いとされています。
善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らすには、やはり脂質や塩分を減らさなければなりません。中性脂肪が増えると、悪玉コレステロールも増えて、善玉コレステロールが減ります。
このように、中性脂肪が体内に増えると、高脂血症や血管の詰まり等様々な弊害が体に出るので、日ごろから高エネルギーの食品は避け、納豆や青魚、トマト等の中性脂肪を分解するものを食べ、有酸素運動を継続的に行っていくことで、中性脂肪も下げられるし、悪玉コレステロールの値も下げられると言えるでしょう。
やはり食生活が大事です
悪玉コレステロールを下げる運動と栄養素、日常生活について
悪玉コレステロールを下げるには、日常生活での運動や食事を変えていくのが一番良いでしょう。
まず運動ですが、悪玉コレステロール自体は、運動で燃焼はしません。
運動で燃焼するのは、中性脂肪で、その中性脂肪が悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らしているので、運動することで、中性脂肪を燃やすことが、悪玉コレステロールの減少につながります。
運動は、20~60分くらいの、有酸素運動を、週3日以上やると良いとされています。
継続的にやっていくには、ウィーキングやジョギングの習慣をつけたり、水泳教室に通ったり、してみると良いでしょう。スポーツジムに通うなど、人と一緒にやっていくと、継続してできるので、何か継続して運動できる工夫をすることが重要です。
食事は、とにかく脂質と塩分を取り過ぎないことです。また、飲酒も良くありません。脂分は、なるべく材料段階で省いたり、塩分を薄めにするなどが重要です。塩分を省くと、食事のおいしさが薄まる場合は、うまみ成分やかおりで代替するなどの工夫をしてみましょう。
また、東大の研究グループが、トマトには中性脂肪を下げる効果があると発表しています。特に、熱してあるトマトジュースに多くその成分が含まれているので、トマトを一日800g程度採ることも良いでしょう。その他、青魚や納豆なども、悪玉コレステロールを減らす役割をしますので、こういった食品をよく摂るようにしましょう。
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